ビジネスと汚職によって信頼を失った欧米のサッカー
世界のサッカーを統轄している団体であるFIFAは、ワールドカップをはじめとする世界大会の開催国を決める権限やスポンサーを管理する権限を持っています。サッカーが世界一の人気スポーツとなったことで、企業にとってはビジネスチャンスと認識されたことで多額のお金が絡むようになりました。そして、FIFAのなかでも発言力が大きい欧米の役員たちは汚職の誘惑に負けてしまったのです。
汚職の一つに、ワールドカップの開催地問題があります。通常は役員の自由意志による投票で決められるはずの開催地が、事前に水面下での合意が存在していたというのです。開催地に立候補した国は、国家の看板を背負い地道な招致活動を行っています。それは競技の普及にも繋がりますが、FIFAの汚職はその努力を無に帰すものなのです。
サッカーの人気が向上するにつれ、多額のお金が絡むようになりました。本来であればサッカーのことを考えて行動しなければならない立場の人間が、お金に転んでしまったのです。